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たきした歯科医院も開業から2年。院長やスタッフの考えや思いをさらに率直に皆様にお伝えするために、今回を皮切りに時々座談会を開いて、このホームページにて公開していこうと思います。

たきした歯科医院を検討されている方々や、すでに通院されている方々にさらにたきした歯科医院を身近に感じていただけたら幸いです。

今回はとりあえず第一回目ということでまずこの病院の瀧下院長はどんな人なのか?というところに焦点を絞って話してみました。座談会の聞き手はこのホームページの制作担当者で院長の中学校時代の同級生なので、形式ばらずに博多弁で普段どおりのリラックスした雰囲気をそのままお伝えいたします。

( 聞き手:原口 徹 route517@gmail.com )

―― じゃぁ今回はまず院長の紹介って事で出身からどうぞ

瀧下院長: 出身は福岡の早良区原で、ここで生まれて近所の大原小学校入って原北中に行って…

―― 原北中では陸上部で学級委員長やって、と(笑)。

瀧下院長: うん。中学では最初夏休みまでは野球部やったけどやめて陸上部入り直した(笑)。

―― なんで?

瀧下院長: 当時の野球部が全然練習せんでさぁ、小学校の時に少年野球に参加しとってそこは厳しくて毎日毎日練習するようなところでプロに行った人とかもいたんだけど、中学の当時の野球部はとにかくタラタラした感じでほとんど練習もないし「なんだこれ」と(笑)。このままではだめやなぁ、どうしようかなぁと思ってたら友達から陸上部に誘われて、陸上で鍛えて高校から野球やってもいいなぁと思って陸上部に入ったんやけどね。

―― ふーん。特に陸上が好きだったわけでもなかったん?

瀧下院長: 小学校の時野球でたくさん走らされて長距離が少し得意だったというのはあるけど。

―― でも本命は野球?

瀧下院長: そうそう。で野球にも役に立つだろうと思って、陸上。

―― で、修猷館高校に入って…

瀧下院長: そこで野球しようと思ったけど、なぜかまた陸上部に入ってしまった(笑)。

―― あ、高校でも陸上?

瀧下院長: そうそう(笑)。中学の陸上で結構よくて、でも入部はやめようと思てったんだけど先輩から誘われたり、高校の陸上の様子とか見て、これはいけるんじゃないかと(笑)思って入ったけど、結局中学時代よりも遅くなった(笑)。高校の時は全くだめやったね。

―― なんで中学時代よりも高校時代が遅くなんの?

瀧下院長: まぁたぶんやけど、少し貧血の気があって生活には支障はないし病院の検査でも何ともないと言われてたんやけど、高三の時に別の病気で検査したときに貧血気味ですねって言われてさ。鉄の薬をもらったら著しい改善があったんだけどね。たぶんその貧血のせいかな。

―― ふーん。でも高校陸上では特に華々しい活躍をしたとかそういうのは一切なし?

瀧下院長: 全然なし(笑)。

―― んで、そこから東京医科歯科大に?

瀧下院長: そうそう。三年浪人して(笑)。

―― (笑)。それを掲載するかどうか迷うところやけど(笑)。で、歯学部に入って、歯学部の何科とかあると?

瀧下院長: 歯学部は当時は歯学科しかなかった。今は衛生士学科とかあるみたいやけどさ。

―― んじゃ歯学部に入った人はみんな歯学科?

瀧下院長: そうそう。

―― で、そこで何年勉強するわけ?

瀧下院長: 教養2年と、専門課程を4年の合計6年。

―― で、その6年終わったら国家試験を受ける、と?

瀧下院長: そう。

―― その6年で専門が決まる訳じゃないったい?んじゃ矯正専門の歯医者とかそういうのって何なの?

瀧下院長: そういうのは卒後どの教室に行くかによる。

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―― でも、大学終わってそのまま歯医者で働く人もおるよね?たくさん。そういう人達は??

瀧下院長: そういう人たちは特に専門なし。でも専門がなくても特に特定の治療に他の国家資格が必要なわけじゃないし、専門がないとしてはいけないという事じゃないけんさ。どんなに難しいことでも、法的にしたらいけないとかそういうのはない。歯医者本人ができないと思うからしないってだけで。

―― んじゃ、矯正専門とかインプラント専門とかそういうのは大学院でやったって話なの?

瀧下院長: 大学院だったり、学外の研究会だったりね。

―― で、院長は6年間大学行って、免許取ってその後は?

瀧下院長: すぐに大学院。基本的に大学院に行く人は間をおかずにすぐに行く。

―― 大学院では何を?

瀧下院長: そこでは部分床義歯を専門にやった。

―― 部分床義歯って?普通の日本語では?(笑)

瀧下院長: えと、部分入れ歯。

―― あ、部分入れ歯が専門なん??(HP担当はたきした歯科医院で部分入れ歯を作ってもらった)

瀧下院長: そうそう。で、うちの副院長(院長の奥さん)は総入れ歯が専門。

―― ほぉ。で、部分入れ歯を選んだ動機っていうのは何?

瀧下院長: その時結構周りから大学院の学位を持ってて損はないからと大学院に行くようにずっと勧められとってさぁ、さらに部分入れ歯関係の教授から大学院生の募集の話とかがちょうどあって…

―― う~む、いまいち動機弱いなぁ~(笑)

瀧下院長: うん(苦笑)。まぁ自分としては職人っぽい職業にあこがれがあって、そういう意味では義歯っていうのは理論だけじゃなくて職人的経験がものを言うみたいなところがあって、そういう意味で義歯にはもともと興味はあって、そこにそういう話の流れがあったって感じなんやけどね。

―― で、その後2年大学院?

瀧下院長: いや、歯学部の大学院は医者と同じで修士号がないけん、その後4年で博士課程。

―― あ、そうなん?

瀧下院長: そう。で、まぁ普通大学院を終えた後お世話になった先生の手伝いとか学部生の面倒とかで数年残ったりするのが慣例だったり礼儀やったりするけん、外で働きながら先生の手伝いでもと思っとったんやけど、当時学部の大幅な再編成とか色々あってる最中で大学内に全然居場所がなくてさ(笑)、結局そうできずに働き始めた、と。

―― ふーん。んで、どこで働き始めたと?

瀧下院長: 最初は東京都内の三軒茶屋ってところで。

―― それはどういう病院?普通の歯医者?

瀧下院長: うん、普通の一般歯科。大学院でよく面倒見てもらった先生の友達が開業してるところが人を募集しとるって話をもらって、そこで普通に歯科医として勤務。それが初めての就職。

―― ん?その働く以前は患者さんの治療とかはしよったと?

瀧下院長: 実際の治療は大学でやって、大学院で少々って感じ。東京医科歯科大では卒業までに色々なケースの患者十数人とか受け持って、卒業試験がない代わりにその実際の患者さん全部をきちんと治療して合格しないと卒業できない仕組みになってるから。でも一日中治療三昧ってのは働きだしてからが初めて。

―― 初めての勤務で緊張したとかそういうのはなかった?

瀧下院長: 大学時代に治療の経験はあったけん、治療にあたっての緊張とかはなかったかな。

―― それじゃ初めて大学で患者さん見たときはどうやった?

瀧下院長: もうめちゃくちゃ緊張したよ(笑)!もうずっと緊張しっぱなし(笑)!

―― (笑)。初めて大学でした患者さんにした治療って具体的になんやったの?

瀧下院長: 初めてはいきなり治療じゃなくてまず問診。事前の細かい審査項目が沢山決まっとって、それを全部患者さんから聞いてチェック。まずそれ。もう贅沢に1時間半から2時間たっぷりつかってさ(笑)。最初は助手とかおらんけん、自分で患者さんにエプロン掛けるのも手が震えてさぁ(笑)。バキュームも何もかも全部一人でしながらやし。それで最初は削ってレジン充填とかそこらへんから始めてって、大がかりな手術みたいなのは大学の先生がやってその助手としてついてって感じで。

―― なるほど。で、その最初の病院を辞めてどうした?

瀧下院長: で、副院長に埼玉にある病院を紹介してもらった(笑)。働くなら担当医制の病院でやりたいっていう希望もあって、その病院が担当医制でやってたからってのもあって。担当医制じゃない所だと同じ病院の他の歯医者が治療した途中から続きをやったりとかが結構あって次々に流れ作業的にこなしていく感じで、自分としてはそれじゃ成長は難しいと思ったのと、やっぱ一人の患者さんを最初から最後までちゃんと自分で見続けたいっていう気持ちがあったけんね。

―― で、そこはどういう病院やったと?

瀧下院長: まぁ普通の歯医者で、歯医者が3人ぐらいいてって感じ。あとそこは地域性か少子化なんて嘘じゃないかってぐらい(笑)3人兄弟、4人兄弟あたりまえ、5人兄弟もよくいるみたいな感じで子どもの患者さんがめちゃくちゃ多いところで、そこの先生が小児歯科に勤めてた先生だったこともあってその先生の治療を見たり色々訊いたり、実際沢山の子どもを治療しながら「あぁ、こうやってやるんだ」みたいなことを結構覚えたかな。

―― ふぅん。んじゃその前の勤め先でも何かこれを学んだみたいなのって何かある?

瀧下院長: 大学では自分の専門の関係とかで主に高齢な患者さんをみることが多かったんやけど、東京の三軒茶屋は若い人がとても多くて、いままで見てた患者さんと比べて「を!歯が多い!歯が多くてよく見えない!」みたいな(笑)。大学病院にくる患者さんはもうすでに歯の神経を取ってしまった人とか入れ歯の人とかがほとんどで、逆に普通のちょっとした虫歯の患者さんとかはあまりこんかったけんそれがいい経験になったかな。

―― むしろ大学時代の患者さんが偏ってて、勤めだしてから普通の歯医者がやることを経験したみたいな(笑)。

瀧下院長: そうそう(笑)。大学病院は子どもも少ないしね。普通の歯医者とは患者さんの層が全然違う。

―― なるほど。まぁそうやってまんべんなく色々な患者さんを経験して、その後どうした?

瀧下院長: で、しばらく勤めて、福岡で開業するために辞めて帰ってきた。

―― あ、そうったい?じゃ前の歯医者に勤めとったのもそんな前の話じゃないったい?

瀧下院長: そう。でも開業するといろんな事があるけんさぁ、もう感覚としてはもうずいぶん大昔のことに感じる。

―― 開業するっていつ決めたと?

瀧下院長: 2007年のお正月にはもう二人で福岡に帰ってきて開業するって親に報告してた。最初は福岡にするか東京にするかとか色々考えとったけど、自分はやっぱいつかは必ず福岡に帰りたいっていうのがあって、結婚するときもいつかは福岡に帰ることになるよって念を押して結婚して。で、副院長はもう思ったらすぐやろうって人だから(笑)、もうとっとと帰って開業しようってなって2006年の11月に結婚して2007年1月には帰省して継ぐ意志を親に報告したら親は「え?もう2月に閉院するよ」みたいな話をされてお互い「え?!」みたいな(笑)。

―― (笑)で?

瀧下院長: で、たきした歯科医院(当時瀧下歯科医院)はとりあえず2月いっぱいで閉院して電気が消えた暗黒時代(笑)。

―― ん?その時はもうこっちにおったと?

瀧下院長: いやその時はまだ東京におって2007年の8月、9月あたりまであっちで働いとって、その間に材料屋さんを決めたりどんな機械を入れるかとか改装業者とかそういうのを色々決めて。最初はまず銀行に開業資金を借りに行ったんだけどもうどこに行っても無理って言われたんやけど(笑)、色々あってようやく銀行からローンができるようになって準備を始めたって感じ。

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―― なるほど。で、そういう準備を進めて、秋に帰ってきたったい。

瀧下院長: そう。で、病院の改装に立ち会ったり病院の中の色々なものを買い集めるために奔走したり(笑)。

―― 買い集めるって何を?

瀧下院長: 業者に頼んだら歯医者を開業するための色々なものをまとめて揃えてくれたりするんやけど、使わん無駄なものとかもいっぱいあったけんそれは利用しないで、ゴミ箱とか傘立てとか椅子とかそういう細々したものを全部自分たちでチェックしてホームセンターとかに買いに行ったりして(笑)。

―― その時はまだ誰も雇ってなかったと?

瀧下院長: うん。まぁ雇ってからもそういう買い物とかは頼んでないけん、今でもトイレットペーパーなくなったら自分で買いに行きよるし(笑)。

―― そうなん(笑)。開業したのはいつやったっけ?

瀧下院長: 2007年の11月1日。

―― 8月、9月まで他で働いて、11月に開業?結構バタバタやね。

瀧下院長: そうそう。やけんその時はすっごい睡眠不足でめちゃくちゃ大変やった。夏休みにバタバタ住むところを決めたりしてさぁ。

―― 人を雇ったのはいつから?

瀧下院長: 開業の一ヶ月前ぐらいに面接とかして、実際来てもらったのは開業1週間前ぐらいからかな。新婚旅行に行く暇もなくて、こっち帰ってきてから開業するまでの間にちょっと旅行行って、その前に急いで求人情報誌とかに募集をだして、あと病院の前に「募集中です」みたいな看板立てて(笑)。

―― 看板?(笑)

瀧下院長: そう。でも意外にその看板見てかなり人が来てくれてさぁ、それで二人採用(笑)。

―― 歯科衛生士の人って結構そこらへん普通にウロウロしよるったい(笑)?

瀧下院長: そういう訳ではないと思うけど(笑)。自分もびっくりした(笑)。で、旅行中の電話とかは全部母に受けてもらったりして(笑)、旅行から帰ってきたら応募者が30人近く集まっとって…

―― そんなに?

瀧下院長: そうそう。んで、みんな面接して。はじめは歯科助手と歯科衛生士のどちらも雇おうと考えとったんやけど、それだけ人が集まると歯科衛生士さんもかなり応募があって、それならできるだけ多くの衛生士さんに来てもらって、歯周病の治療や定期健診も患者担当制でやってみたいと思いはじめて。歯科衛生士さんは確保するのが結構難しいから、雇えるうちに雇おうということになってほぼ全員衛生士さんという形で行こう、と。普通の歯医者で全員の歯科衛生士が、決まった患者さんを担当する体制ってあまりないんやけど、一度そういう体制でやってみると、やっぱ担当制にすることで患者さんに対してよりきめ細かい対応ができるという話になって次から次に衛生士さんを雇っていくことになった。

―― 普通の歯医者で全員歯科衛生士でできないのは経営的に無理があるからで、院長はまだそれに気がついてないとかじゃ(笑)?

瀧下院長: うーむ(苦笑)。でもとにかくうちの一番の自慢は衛生士さん。なかなかこういう体制の歯医者はない(笑)!副院長もこっちが見ててハラハラするぐらいビシビシ衛生士さん達を教育しよって(笑)、衛生士さん達の腕も今では自分らでも太刀打ちできないぐらいきっちり歯石取りとか色々できるようになっとります!すごいよ。さらにいいのが、みんな気持が優しいんよねぇ。

―― なるほど。まぁそれはまたあたらめて座談会の衛生士編で熱く語ってもらうけん(笑)。他に何かとりあえずアピールしたいことみたいなのってある?

瀧下院長: うーん、うちのコンセプトとしては、ちょろっときてチャチャっとやってサヨナラって感じじゃなくて、開業した一番の目的は患者さんと長期にわたってお付き合いさせてもらって、いい歯の状態をずっと保って欲しいっていうのがあるんよね。そのためには、たとえば患者さんから歯を綺麗にしてくれって言われて「あ、歯のクリーニングしますよー」とか「歯石だけちゃちゃっととりますよー」で終わってしまうのはその人の歯をしっかり責任を持ってみますと言う姿勢ではないと自分は思うわけ。こうして、こうやって、こうすると歯の健康が長く保てるのでクリーニングして終わりじゃなくてそういう方向でじっくりやりませんか?と。そうすることでお互いに良いつきあいができますよ、って思いよるんやけどね。

―― 床屋みたいに「こういう風に切って」って言われて「はい」って切ってサヨナラというのとは違う、と。

瀧下院長: うん、もちろん患者さんのこうして欲しいっていう要望はちゃんときくよ。でも基本的にどんな患者さんも痛くなくなればそれだけでいいって思ってるわけじゃないと思うんよね。やっぱ、誰でもできればいつまでも自分の歯で食べたいというのが根本にあると思うけんさ。歯がなくなって歯茎だけで食べてる人もおるけど、それでいいと心底思う人はいないと思うったい。やっぱみんな自分の歯で食べられるならいつまでもそうしたいと思ってるやろうし、自分たちも患者さんにそうして欲しいと思ってる。だから歯医者も患者さんもお互いに目指す目的は同じ。それなのにどこかで話が食い違ったり、「お金をとるためにそうしてるんじゃないか?」と思われるような不信感があったりしてうまくいかない場合があったりするけど、そこをちゃんとお互い納得いくように話し合って解消できたらいいなぁって思う。まぁお金はないと困るけどさ(笑)。むしろ患者さんが気持ちよくお金を払っていただけるような治療をしたいといつも思いよるし、それを実現するのが開業した理由でもあるし、この仕事のやりがいだって考えとるんやけどね。そのためにもここに腰を落ち着けてじっくりやっていきたい、と。商売っ気を出してあれこれ色々やるつもりは今のところ全くない。というのがたきした歯科のスタンス、ですかね。

―― ふむ。まぁだから経営的に色々厳しい面もある、と(笑)。

瀧下院長: まぁ、ねぇ(苦笑)

―― なるほど。じゃぁ第一回目の座談会はこんなところで。また次やりましょう。

( 2009年11月8日 院長宅にて。 )